航空管制官について

航空管制官(航空交通管制業務という)は、”自分の目” や ”レーダー” で得た情報から、瞬時に全ての飛行機の位置を把握し、それらが数十秒〜数分後にどのようになるかを、常にイメージしながら、安全な間隔が保てるようにタイミングを計って、離着陸の許可・飛行の方向・高度などの指示を、無線電話で、パイロットに次から次へと出していきます。
航空管制官は、空の交通整理をする大切な仕事です。
航空管制官の作業は、高速かつ、停止することのできない飛行機が相手のため、状況把握 → 判断 → 実行 をごく短時間で行わなければなりません。従って、極めて高い集中力・即断力・実行力が求められます。
航空管制官の職場は、空港のシンボルである管制塔(コントロールタワー)の中です。 

航空管制官採用試験か、航空保安大学校学生採用試験のどちらかに合格し、それぞれの研修を終えなければなりません。

航空管制官試験

  ☆受験資格(採用試験)
    以下のいずれかに該当する者
     @試験実施年の4月1日現在、21歳以上29歳未満の者 
     A試験実施年の4月1日現在、21歳未満で、短大または高等専門学校を卒業した者、
       および卒業見込者
     B試験実施年の4月1日現在、21歳未満で、人事院がAと同等の資格があると認めた者
  ☆試験内容
   <1次> 
    @教養(公務員として必要な一般知識および知能、大学卒業程度)
    A適性(記憶についての検査、空間関係についての検査) 
    B外国語(英文解釈・和文英訳・英文法など) 
   <2次> 1次合格者のみ受験可能
    @外国語(英語のヒヤリング・英会話) A人物(人柄などについての個別面接・大学卒業程度)
    B身体検査(胸部疾患、血圧、尿、その他内科系検査)
    C身体測定(視力、色覚、聴力についての測定) 
     *裸眼視力がどちらか一眼でも0.7に満たない者は不合格。
       ただし、両眼とも裸眼視力は0.3以上で矯正視力が1.0以上の者はよい。
  ☆難易度
    合格率は1%くらいで難易度はかなり難しいです。
     

航空保安大学校学生試験

  (航空管制官になるためには、この学校の、航空管制科に入らなければならない。)
  ☆受験資格(採用試験)
    21歳未満の高校卒業者、および、卒業見込み者

□企業・団体作成ホームページへのリンク集

国土交通省航空局 - 活動、制度、基準等。
東京航空局ホームページ - 東日本の空港の現状、利用概況集計表、コミューター航空の輸送実績等。
大阪航空局ホームページ - 西日本の飛行場を管轄。管轄飛行場の分布図、航空利用客数、貨物数等。
航空管制運航情報官 - 航空機の写真、通信例、航空法規解説、略語集。

 

□個人作成ホームページへのリンク集
はぐれ雲 - 航空管制官、航空整備士、スチュワーデス、パイロット、航空ファン等、飛行機に関わる人の情報交換の場。
航空管制と無線航法支援施設 - 航空管制、ATC、航空保安無線施設、空港施設、旅客機、管制塔等に関する情報。
飛行機大図鑑 - 世界中の旅客機をメーカー別、エリア別、エアライン別などの分類により紹介している。