学芸員について

学芸員とは、博物館で資料の収集・保管・展示をする専門職員をいいます。
博物館といっても、展示内容により総合博物館・郷土博物館・自然博物館・美術館・動物園・水族館・植物園とさまざまです。学芸員は、それぞれの博物館で実物・標本などの展示や解説を行い、利用者に対して助言や指導を行います。
このほか、他の博物館の学芸員と連携した企画を開催したり、講演会などでの講義、現地での調査・研究の仕事(例えば考古学専門の学芸員であれば埋蔵物の発掘作業)などの仕事もあります。
学芸員は、相当の学識と経験を要求されるので、大学又は大学院卒業者が多いようです。また、その専攻分野は、考古学・文化史・民族学を含めた歴史学、美術史、生物学などが多いようです。
学芸員補は、学芸員を補助します。

学芸員の資格を取る  → 採用されて勤務する

公務員である学芸員(国公立の博物館勤務など)の場合、初めから学芸員として採用される場合と、事務職員や技術職員から採用される場合があります。
どちらにしても、自治体の採用試験に合格し、採用されなければなりません。
私立博物館の場合には、学芸員の資格を持っている人の中から採用することが多いようです。


学芸員(補)試験
  ☆受験資格
    [学芸員補] 大学に入学することができる者は学芸員補となる資格がある。
    [学芸員] 学芸員試験には試験認定と無試験認定の2種類の方法がある。
      〈試験認定〉
       @学士の学位を持つ者
       A大学に2年以上在籍し62単位以上を修得し、3年以上の学芸員補経験者
       B教員の普通免許を持ち、3年以上の教員経験者
       C5年以上の学芸員補経験者
       Dその他文部大臣が上記と同等以上の資格を有すると認める者
      〈無試験認定〉
       @学位規則による修士または博士の学位を有する者
       A大学において博物館に関する科目に関し2年以上教授・助教授・講師の職にあった者
       B10年以上の学芸員補経験者で都道府県の教育委員会の推薦する者
       Cその他文部大臣が上記と同等以上の資格を有すると認めた者
  ☆試験内容
    [学芸員]
      〈試験認定〉
       筆記と口述試験(博物館学のみ口述)で行う。
        【必須】 生涯学習概論、博物館学、視聴覚教育メディア論、教育学概論
        【選択】 文化史・美術史・考古学・民族学・自然科学史・物理・化学・生物学・地学から
             2科目を選択
      〈無試験認定〉 
       書類審査
  ☆難易度  
   

合格率は30%〜40%くらいです。


□企業・団体作成ホームページへのリンク集

東京国立博物館 − 文化財情報システムの一環として開設された実験サイト。
国立科学博物館 − 我が国唯一の国立の総合科学博物館。
東京国立近代美術館 − 東京国立近代美術館の紹介、展覧会案内など。
大阪市立自然史博物館 - 大阪の自然を中心とした展示の案内、行事や友の会の紹介、学芸員のページ等。
やまびこネット - 日本博物館協会により博物館や科学館を分かりやすい学習素材として提供する。項目別質問、博物館ニュース他。
水族館への道先案内「みも」 - 全国の水族館検索、水槽や生物等の紹介、館内各施設、イベント、周辺スポットガイド等。

 

□個人作成ホームページへのリンク集
Fossil worldへようこそ - 化石博物館の学芸員が、博物館の行事、化石の情報を掲載。生態から食材まで、貝に関するさまざまな情報がある。
EPACS自然史博物館 - 神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員による研究組織。同館の特別展をデータベース化。
ようこそmomaaの世界へ - 砂浜美術館学芸員による。漂流物を文学、芸術、民俗学的な切り口から考察。
伊勢の博物館通信 - 学芸員による伊勢市周辺の博物館や展覧会レビュー。