〜専門学校を詳しく知ろう〜

下の中から見てみたいところをクリックして、専門学校について色々と調べてみよう!!
Q1.専門学校って?
Q2.入学するにはどうすればいいの?
Q3.専門士ってなに?
Q4.専修学校や各種学校は専門学校と同じじゃないの?
Q5.専門学校に通っている人ってどの位いるの?
Q6.入学金や学費ってどの位かかるの?
Q7.専門学校での就職活動ってどのような感じ?

Q1.専門学校って?
1976年(昭和51年)に学校教育法に基づいて誕生した専修学校の中で、『専門課程』を持っている専修学校が専門学校です。『専門課程』とは、高校卒業者を対象にしています。
    高等課程 ・・・ 中学校卒業者を対象
    専門課程 ・・・ 高等学校卒業者を対象
    一般課程 ・・・ 特に入学資格は問わない
専門学校はその名の通り『専門教育』を重視した授業が中心で、講義もあれば実習もあります。教育の内容は、高校はもちろんのこと、大学や短大とも大きく異なっています。
主な特色は、以下のようになっています。
    1.年間の授業時間が多い
      ●専門学校では、1年間に800時間以上もの授業を行っています。
      ●1〜2年という短い期間の中で、かなりハードなスケジュールが組まれています。
      ●しっかりとした目的意識と学習意欲が求められる一方、無駄のない充実した学校生活を
        送ることが出来ます。
    2.専門科目の授業が多い
      ●授業時間の7割位を専門科目にあてているところが多いようです。
        最近では、年間800時間の全てを専門科目に あてている学校もあるようです。
      ●専門教育重視型の学校と生涯教育を視野に入れた一般教育も取り入れている学校との
        二つに分かれています。
    3.実習を重視する授業
      ●体験と学習を一体化して、現場で役立つ技術を身につけることを目指しています。
      ●出席率が重視され、無断欠席をすると自宅に連絡を入れてくる学校もあるようです。
      ●学生のひとりひとりが、将来、各方面のプロとして自立できるように、学校側でも万全の指導
        体制をとっています。
専門学校は、大きく分けて
    【 工業分野 】 【 農業分野 】 【 医療分野 】 【 衛生分野 】 【 教育・社会福祉分野 】
    【 商業実務分野 】 【 服飾・家政分野 】 【 文化・教養分野 】
  の8つの分野に分かれています。
学校教育法の改定により、1999年4月から専門学校卒業生は4年生大学に編入学できるようになりました。しかし、どの専門学校卒業でも良いというわけではありません。
条件は、『専門士』の条件とほぼ同じです(* 専門士ってなに? を参照のこと)。
制度としては可能になりましたが、受け入れ側の大学の体制はまだまだこれからというのが現状です。
最近では、大学・短大に通いながら専門学校に通う人や、大学・短大を卒業してからさらに専門学校に入学して、専門知識を身につけている人などがいます。
専門学校は授業時間が特に多く、また、課題等も多く出されるので、日々の生活が多忙となり、アルバイト等をやる時間はあまりないようです。

Q2.入学するにはどうすればいいの?
大学や短期大学の入試と同じように、専門学校にも 推薦入試 一般入試 があります。
    推薦入試
・・・
10月頃から出願の受付が開始されています。推薦入試の利点は早く合格が決まることです。推薦入試の場合は、ほとんどの専門学校で学力試験を実施していないようです。だからといって、誰でも出願できるというのではなく、出願基準を設けているというところが大半のようです。
    一般入試
・・・
11月頃から出願の受付が開始され、学校によっては3月頃まで受け付けているところもあるようです。特に一般入試では出願基準は設けていないようです。選考方法は、面接・作文というところが大半で、適性検査や学科試験を課している学校もあります。デザイン・音楽・体育などの学校では実施試験があるところもあるので、よく調べておいた方がよいでしょう。
出願期間について(4月入学の場合)・・・各学校によって違うので、必ず、各個人で確認して下さい。
  4月入学の場合では、だいたい10月から翌年の3月までの間に、1週間から1ヶ月程度の願書受付期間を設定しているようです。 ただし、入試方式(一般・推薦)や学科の別などによって、細かく分かれている場合も多いので注意が必要です。願書等は、一般的に9月頃に請求すれば最新のものが手に入ります。学校見学などの下調べを事前に行って、志望校を絞り込んでおいたほうがよいでしょう。

Q3.専門士ってなに?
大学卒業者には『学士』、短期大学卒業者には『準学士』、という学位が与えられるのと同じように、1995年3月から、専門学校卒業者には 『専門士』 という称号が付与されるようになりました。専門学校で得た技術・技能・教養の学習成果の証といえます。しかし、専門学校の中でも特に条件を満たした学校のみに許される特典で、同じ学校の中でも学科によって付与されない場合があります。
『専門士』が付与される学校の条件は、以下のようになっています。
 

修業年限が2年以上

  総授業時間数が1,700時間以上
  試験等により成績評価を行い、課程修了の認定を行っている

Q4.専修学校や各種学校は専門学校と同じじゃないの?
よく混同されてしまう 専修学校 各種学校 の違いについては、以下のようになっています。

専 修 学 校

各 種 学 校

修 業 年 限

(法 律 で)
1 年 以 上

1 年 以 上
*ただし簡単に習得できる技術・
技芸等については3ヶ月以上)

年  間
授業時間数

800 時 間 以 上

680 時 間 以 上
*1年未満の場合は修業期間に
応じて授業時間数を減らせる)

収 容 定 員

(法 律 で)
40人 以 上

特 に な し

入 学 資 格

 (法 律 で)
高等課程・・・中卒対象
専門課程・・・高卒対象
(これを専門学校という!!)
一般課程・・・学歴不問

各 種 学 校 が
学 校 ご と に
定 め て い る

上記の専修学校の中で、『専門課程』 を持っている専修学校が専門学校です。
  つまり、専門学校とは、高等学校の卒業者を対象にしています。
   
高等課程
・・・
中学校卒業者を対象
   
専門課程
・・・
高等学校卒業者を対象
   
一般課程
・・・
特に入学資格は問わない

Q5.専門学校に通っている人ってどの位いるの?
平成10年度の専修学校(専門課程)の学科分野別生徒数は、以下のようになっています。

分   野

全 体

男 子

女 子

工   業

145,581

125,633

19,948

農   業

2,735

1,709

1,026

医   療

170,932

33,696

137,236

衛   生

48,680

18,326

30,354

教育 ・ 社会福祉

54,664

16,103

38,561

商 業 実 務

85,878

42,951

42,927

服 飾 ・ 家 政

31,251

6,954

24,297

文 化 ・ 教 養

94,581

50,482

44,099

 合   計 

634,302

295,854

338,448

<文部省・学校基本調査速報より>

参考までに、平成10年度の高等学校の卒業者の進路状況は以下のようになっています。
高等学校卒業者
1,441,061
大学・短大志願者数
992,736

大 学 進 学

426,908

短 大 進 学

180,464

専修学校

専門課程

236,533

一般課程

158,458

就 職 者

320,042

無 業 者

113,558

<文部省・学校基本調査速報より>

Q6.入学金や学費ってどの位かかるの?
学費は、学校や分野によって様々ですが、医療関係の学校は全体的に高いようです。
ちなみに、東京都内にある専門学校の学生納付金の平均は、以下のようになっています。  

分           野

総 計 平 均(円)

工     業

1,160,000

779,000

農     業

935,000

医 療

看   護

580,000

888,000

歯科技工・歯科衛生

1,201,000

臨床検査・診療放射線

1,371 000

1,123,000

リハビリ・鍼灸あんま・その他

1,765,000

1,843,000

衛 生

調理・栄養(昼)・製菓(昼)

1,226 000

911,000

理 容 ・ 美 容

926,000

813,000

教育・

社会福祉

教 育 ・ 保 育

1,041,000

617,000

その他の福祉

1,082,000

663,000

商  業  実  務

1,068,000

610,000

服  飾  家  政

850,000

378,000

文化教養

語   学

1,036,000

579,000

美 術 ・ デ ザ イ ン

1,183,000

672,000

 放送・演劇・音楽・法律・体育・その他

1,163,000

834,000

<平成9年度・専修学校各種学校調査統計資料
<平成9年度・専修学校学生納付金平均一覧(専門課程)>より 

Q7.専門学校での就職活動ってどのような感じ?
どこの専門学校でも就職専門の部署を設置しており、ガイダンスや適性検査の実施・求人情報の提供・学生からの相談などに応じています。また、OB・OGを招いての説明会を開く学校も多く、就職活動の経過などの体験談などを聞くことが出来ます。しかし、どれだけ専門学校の就職に関する体制が整っていたとしても、結局は本人のやる気にかかっています。目的意識を持って、早めに就職活動を開始した人は、それなりによい結果を出しているようです。
目指す業界によって、活動の時期などは異なってきます。
このような情報を得るには、ベテランの先生方や先輩達のアドバイスが重要となってきます。就職課にたびたび足を運び、様々な情報を収集しておくことが重要となってきます。
専門学校卒業者は、専門的な分野については大学卒業者達に引けを取りませんが、一般教養の面ではカリキュラム数などの問題から、やや後れをとりがちとなってしまいます。しかし、最近の企業では、人とのコミュニケーション能力がある人材を重視しているようです。そこで、最近の専門学校では、基本的なマナーを含め、教養の面の充実と積極的な自己アピール法などに対しても、特に重視し、力を入れているようです。