人間科学・人間関係学分野について

人間科学はどのようにして生まれたか。これまでの学問体系は人文科学・社会科学・自然科学の3分法によってきたわけですが、人間というものを理解するには、このような区分のもとでは不可能であり、人間を中心においた統合的な科学が要請されるようになりました。それが人間科学です。その中心となるものは心理学・社会学・教育学ですが、これに医学系・生物学系・工学系の理系的な要素も組み合わされてきます。人間関係学も内容的には、ほぼ同じです。
カリキュラムは大学によって異なりますが、[基礎心理学・人格心理学などの心理学]、[社会心理学・文化人類学・社会調査法などの社会学]、[教育心理学・社会教育論などの教育学]を中心により専門的な研究を進めることになります。

学科名 内容

設置大学数

人間科学科 人間を総合的に研究

  16

人間関係学科 人間を総合的に研究

16

(人間)行動科学科 人間の行動科学を多角的に研究

人間学科 人間の存在を身体・環境面から総合的に理解



専門知識を生かすには、公務員や教員の他、臨床心理学の知識・技術を用いて心の問題を取り扱うカウンセラーや福祉施設などの仕事に従事するソーシャルワーカーなどがあります。ただ実際の就職先としては一般企業が多いようです。
心理学関係の資格としては、臨床心理士や認定カウンセラー・認定心理士・認定応用心理士・心理診断士などがあり、いずれも学会や協会などが認定します。
福祉関係の資格としては福祉事務所や児童相談所で福祉サービスを必要とする人々に助言や指導を行う社会福祉士(ソーシャルワーカー)や福祉事務所などで住民に対して福祉サービスを行うために必要な手続きをとる福祉事務所職員(ケースワーカー)などがあります。

□大学作成ホームページへのリンク集

横浜国立大学教育人間科学部
大阪大学人間科学部
新潟大学教育人間科学部
山梨大学教育人間科学部
文教大学人間科学部
北海道文教大学人間科学部
大阪樟蔭女子大学人間科学部
神戸女学院大学人間科学部

 

□その他のホームページへのリンク集

21世紀家族研究所 − アルコール依存症、摂食障害、薬物依存、いじめなどのさまざまな問題を抱える人のためのサイト。