国文学分野について

国文学科は日本の文学の研究を目的としていますが、その範囲は古事記・万葉集から現代文学に至るまでと、たいへん広いものとなっています。そしてそれは作品を理解するだけでなく、その時代の文化・生活・風俗などについての知識も必要となるものです。このため多くの大学では、これらすべてを担当する教授を抱えることができないため、他大学から学者を招いて集中講義を行うところもあります。しかしたいていは、古典なら〜大学、近代文学なら〜大学のように、大学ごとに異なる特色を出しているようです。
講義の形式としては、[国文学概論・国語学・国文学史概論などの普通講義]、[特定の作品を選んで精読する購読]、[各教授の研究成果の公開される特殊講義]などがあります。また卒業論文として小説を創作させることもあります。
その他には、日本語学校教師を養成するコースや話すことを重視するコミュニケーションコースなどを設ける大学や、異なる学問領域との垣根を越えた講義(例えば環境文化など)を行う大学も現れはじめており、さらに守備範囲が広まる傾向にあります。

学科名 内容

設置大学数

国文学科 日本の文学・文化を研究

40

日本文学科 国文学科とほぼ同じですが、大学によって専門分野が異なります

33

国語国文学科 国文学科とほぼ同じですが、大学によって専門分野が異なります

日本語日本文学科 国文学科とほぼ同じですが、大学によって専門分野が異なります

13


このほかにも、国語学国文学科などの名称の学科が存在しますが、それぞれ得意とする分野が異なります。自分のやりたいことがはっきりしている場合は、各大学を調査することをおすすめします。

卒業生の進路の希望としては、中学校・高校の教諭や出版・マスコミ関連が上位を占めますが、実際には一般企業への就職が多いようです。ただ人気業種はいずれも競争率が高い上、一般企業についても、文学系はツブシがきかないと言われていて、就職活動が困難なこともあるようです。
上記以外では、コンピュータ(ソフト)関連の意外な職種や、文学館の学芸員などの変わり種の職種などもあり、ある意味では可能性は無限大であるといえるでしょう。

□大学作成ホームページへのリンク集

立正大学文学部国文学科
大阪女子大学大学院文学研究科国語学国文学専攻
学習院大学文学部日本語日本文学科
天理大学文学部国文学国語学科
南山大学文学部国語学国文学科
志學館大学国文学科
神戸親和女子大学国文学科
実践女子大学文学部国文学科

 

□その他のホームページへのリンク集

国文学研究資料館 - 日本文学関連資料を収集する。東京品川区。特設展示や講演等の情報、展示資料の紹介、閲覧案内等。
古典文学の部屋 − 日本の古典文学を現代常用語に翻訳して紹介しているサイト。
宮沢賢治の宇宙 − 宮沢賢治に関する情報を提供しているサイト。
AREA SOSEKI − 夏目漱石に関する情報を公開しているサイト。